このページでも独学の留意点についてお話を続けます。

独学でやってはいけないことの一つ、それは『わからないところで止まってしまわない』ということです。

勉強を始めてから数ヶ月の間、1回目の勉強ではこの割り切る意識がとくに大事になります。


資格の予備校などで勉強する場合は、講義があり、強制的にページが前に進むので問題ないのですが、独学だと、自分のペースで勉強できるメリットの反面、わからないところで止まってしまう現象が起こり得ます。

疑問を解決する意識はもちろん大変ですが、立ち止まることがクセになってしまうと、計画はどうしても予定通りには進みません。そしてとても全部やり通せそうにないということになってしまい、挫折につながりやすいのです。

社労士の独学では、わからないなりにも進むことが大切ですが、その際、以下の2つのことだけは意識するようにしましょう。ポイントは、「わからない、を2つに棲み分ける」ことです。1回目の学習で、あまり力を入れてはいけないのは以下の2つです

○重要でないけどわからない箇所
○重要だけど難しくてわからない箇所


「重要でないけどわからない箇所」は、思い切って捨ててもかまわないと思います。社労士の試験には7割の得点で合格できます。満点を狙う必要はありません。試験に出やすい重要な箇所から順に覚えていって、合格ラインを超えていくよう知識を積み重ねるのが学習法の鉄則です。

2つ目の「重要だけど難しくてわからない箇所」は、最終的にできるようになればいいわけですから時間の間を置いたり、回数をかけて解決します。昨日読んだ時はさっぱりわからなかったことが、今日は比較的すんなり読めた、ということはよくあること。だから立ち止まらないことです。ただこの箇所については、ノートに整理して、なるべく頻繁に触れる準備をしておくことをお薦めします。

ここまで読んで、みなさん疑問に思ったことがあるでしょう。
わからないその箇所が重要なのか重要でないのか、どうやって判断すればいいの、と。

そうですね。予備校の講座や通信講座なら、講師が重要か重要でないかを教えてくれます。でも独学にはそのアドバイスがありません。しかし、ある箇所が重要かそうでないかの判断は、独学でもできます。

その方法とは「過去問を読む」ことです。
わからないで止まってしまったその箇所が、試験に出やすいのかどうかは、過去の問題に聞いてみればわかることなのです。簡単な理屈です。そして過去問に出てきた回数順に整理をすると、講師がいなくても、重要かどうかの見極めがつきます。

勉強を始めた1周目で、過去問を解けることはまずありません。それでかまいません。わからなくて止まってしまったその箇所が、試験に出やすいのかのどうか、そのことがわかれば気持ちも落ち着くと思います。講師のアドバイスがないそのぶん手間は増えますが、考え方によっては、独学は試験の傾向を深く把握しやすい学習法、ということもできます。

ただ学習計画の遅延だけはなるべく避けるようにしたいので、からわからないところで、あまり決して立ち止まらないようにしてください。